全国の繊維の産地
北海道から沖縄まで、日本には、その土地の気候と素材から生まれた織物・染物があります。地方を押すと、産地が開きます。
北海道・東北(9)
北海道・樹皮(オヒョウなど)
二風谷アットゥㇱ
アイヌの伝統の自然布。水に強く、風を通す。国の伝統的工芸品。
北海道・羊毛
優佳良織(ユーカラ織)
北海道の四季を、絵のように織り出す手織り。
青森・麻・綿
津軽こぎん刺し
藍の麻布に白い木綿糸で模様を刺し、暖かく丈夫にした刺し子。
青森・古布
南部裂織
寒い土地で貴重だった布を細く裂き、織り直した布。
岩手・絹・綿
南部紫根染・茜染
紫草や茜の根で染める草木染め。絞りの模様が特徴。
山形・絹など
米沢織
上杉鷹山が勧めた織物の産地。紅花染めの絹でも知られる。
山形・新潟・樹皮(シナノキ)
羽越しな布
日本三大古代布のひとつ。素朴で丈夫。
福島・綿
会津木綿
厚手で空気を含み、汗を吸って暖かい縞の木綿。
福島・絹
川俣シルク
細い糸で織る、とても薄い絹織物の産地。
関東(7)
茨城・栃木・絹
結城紬
真綿から手で紡いだ糸を、地機で織る。ユネスコ無形文化遺産。
群馬・絹など
桐生織
「西の西陣、東の桐生」と呼ばれる織物の町。紋織りが得意。
群馬・絹
伊勢崎銘仙
「併用絣」などの技で、大正から昭和の初めに流行した絹織物。
埼玉・綿
武州正藍染
藍の栽培から始まった、深い藍色の丈夫な木綿。剣道着にも。
埼玉・絹
秩父銘仙
「ほぐし織り」で、裏表のない鮮やかな模様を出す。
東京(八丈島)・絹
黄八丈
島の草木で染めた、黄・樺・黒の絹織物。
東京・絹
江戸小紋・東京手描友禅
細かな型紙で染める小紋と、渋い色合いの手描き友禅。
甲信越・北陸(9)
新潟・麻(苧麻)
小千谷縮・越後上布
雪の上で晒す麻織物。ユネスコ無形文化遺産。
新潟・絹
十日町織物
透け感のある夏の着物(明石ちぢみ)から振袖まで手がける。
新潟・ニット・合繊など
栃尾・見附
ニットや合成繊維の織物の産地。
山梨・絹・ポリエステル
郡内織物(富士吉田)
富士の湧き水で染めた先染めの織物。傘やネクタイ、裏地に。
長野・絹
信州紬
土地の植物で染めた、暖かみのある紬。
石川・絹
牛首紬
玉繭から引いた糸で織る、とても丈夫な紬。
石川・絹
加賀友禅
加賀五彩と呼ばれる色と、外ぼかし・虫喰いの描き方が特徴。
石川・合成繊維
石川の合繊織物
機能のある合成繊維の織物や、細い幅の織物の産地。
福井・合成繊維
福井の合繊長繊維
軽くて薄い、高密度の合成繊維の織物と染めの産地。
東海(8)
愛知・岐阜・羊毛
尾州(一宮・津島など)
世界の三大ウール産地のひとつといわれる。糸から仕上げまでが揃う。
愛知・綿
知多木綿・三河木綿
江戸時代から続く白い木綿の産地。シャトル織機で織る。
愛知(名古屋市)・綿・絹
有松・鳴海絞り
手で布をくくり、凹凸のある模様を生む絞り染め。技法は100を超える。
静岡・綿・麻
遠州織物(浜松・磐田)
旧式のシャトル織機で、ゆっくり織る綿織物。コーデュロイも。
三重・綿
伊勢木綿
撚りの甘い糸で織るため、洗うほど柔らかくなる。
三重・綿
松阪木綿
藍染めの糸で織る縦縞(松阪縞)。江戸で流行した。
三重・絹
伊賀くみひも
手で組む帯締めなどの組紐。
岐阜・絹
郡上紬
草木染めの素朴な色合いの紬。
近畿(10)
滋賀・麻
近江上布・近江ちぢみ
湖の東の湿った気候で織る麻織物。シボが涼しい。
京都・絹
西陣織
先に染めた糸で模様を織る紋織物。長い歴史をもつ。
京都・絹
丹後ちりめん
強く撚った糸でシボを出す白生地。着物の絹の大産地。
京都・絹
京友禅・京鹿の子絞
華やかな友禅と、細かくくくる鹿の子絞り。
大阪・綿・羊毛
泉州(泉大津・泉佐野)
タオルと毛布の産地。国産の毛布の多くがここで作られる。
和歌山・綿・合繊
和歌山のニット
吊り編み機などで編む、丸編みの生地の産地。
和歌山・レーヨン・アクリルなど
高野口パイル
フェイクファーや、電車の座席の生地(モケット)の産地。
兵庫・綿など
播州織(西脇・多可)
先に染めた糸で織る、薄い綿織物。シャツ地やチェックに。
兵庫・木綿・絹
丹波布
手紡ぎの木綿に、くず繭の糸を織り込む素朴な布。
奈良・麻
奈良晒
白く晒した麻布。茶道の袱紗などに使われる。
中国・四国(7)
岡山・広島・綿
三備(児島・井原・倉敷・福山)
デニム・ジーンズや帆布の産地。
広島・綿
備後絣
日本三大絣のひとつ。藍染めの絣。
鳥取・綿
弓浜絣
海や動植物の絵柄を、藍と白で織り出す手織りの絣。
島根・綿
広瀬絣
大柄で絵のような模様の藍染めの絣。
徳島・綿
阿波正藍しじら織
藍染めと、布の表面のシボが涼しい夏の木綿。
愛媛・綿
今治タオル
柔らかい水で晒して染める、吸水のよいタオルの産地。
愛媛・綿
伊予絣
素朴な模様の、ふだん着の絣。
九州(5)
福岡・絹
博多織
経糸を密にして強く打ち込む。締めやすい帯で知られる。
福岡・綿
久留米絣
日本三大絣のひとつ。糸をくくって藍で染め、手で織る。
福岡・綿
小倉織
経糸を密にした、厚く丈夫な縦縞の木綿。
佐賀・絹・和紙
佐賀錦
金銀の箔を貼った和紙を細く裁って経糸にする、華やかな織物。
鹿児島(奄美)・絹
本場大島紬
テーチ木と泥で染める「泥染め」と、細かい絣が特徴。
沖縄(11)
沖縄本島・絹など
首里織
琉球王朝の都で育った、花織や絣など多くの技法。
沖縄本島(南風原)・絹・綿
琉球絣
王朝の図案集をもとにした幾何学の絣。
沖縄本島(読谷)・綿・絹
読谷山花織・ミンサー
小さな幾何学の花の模様を浮かせて織る。
沖縄本島(沖縄市)・綿
知花花織
紺地に色の糸が縦に浮かぶ、祭りや踊りの衣装の織物。
沖縄本島・絹・木綿など
琉球びんがた(紅型)
顔料と植物の染料で染める、鮮やかな型染め。
沖縄本島(大宜味村)・糸芭蕉
喜如嘉の芭蕉布
芭蕉の茎の繊維で織る、風を通す布。重要無形文化財。
久米島・絹
久米島紬
泥染めや草木染め。工程の多くを一人の職人が手で行う。重要無形文化財。
宮古島・麻(苧麻)
宮古上布
手で績んだ細い麻糸を藍で染めて織る。重要無形文化財。
石垣・八重山・綿
八重山ミンサー
五つと四つの絣に「いつの世までも」の願いを込めた帯。
石垣・八重山・麻(苧麻)
八重山上布
植物の染料をすり込む、白地に茶の絣の麻布。
与那国島・絹・綿・麻
与那国織
日本の最も西の島に伝わる、格子や小花の模様の織物。